2004年6月15日火曜日

コメ消費が9カ月連続で前年割れ 4月、平均4.9キロ……そりゃそうだろう、誰でもボラれるのは、嫌だもんね



asahi.comの記事 。掲示板に寄せられた情報によると、100グラムあたりのコメの値段は、鶏肉の値段よりも高いという。世界一の圧倒的な高価格だ。そんなもんを、政府は一生懸命「バランスある食事を」という理屈で国民に食べさせようとしている。国内の利権擁護のためだ。みんな食べ慣れた食品だから、高くても否応なしに食べ続けている。でも、いくら何でもやり過ぎであった。日本国民も、ようやくそのことに気がつき始めた。

日本は世界的に税金が安い国であると政府は強引に主張しているが、トンでもない。コメに代表される食料品価格の世界水準から見て異常な高価格は、見えない税金として日本国民に科されている税金なのである。これを考慮すると、日本国民は世界で一番税金が高く、一番政府から収奪されている国民といえる。だから名目的な高所得水準にも拘わらず、国民の生活水準は、はっきり言って、世界平均から比べても貧しいのだ。先進国でも一番の貧乏国民である。認めたくない気持ちは分かるけれど、実際に購買力平価で見た一人あたり可処分所得ではそうなのだからしかたがない。

どうしてそんなことになるのか? それを許しているのは当然国内の強力な利権集団の存在と、「食品の安全」などといって、全農中等の利権集団の尻馬に乗って国際的に妥当な価格の食品の輸入を妨げることで、自分で自分の首を絞めているある種の「市民団体」の活動である。世界でも一番生産性の低い部類に入る日本の農水業業を、そのまま生産性の低い状態で、みんなして支えていくためのコストを払おうというのであるから、当然食品価格は高くなり、みんなの生活は貧しくなる。当たり前のことだ。

でも、そろそろ賢明な国民は自衛策をとりはじめている。当然のことだ。国際価格の十倍に達する国産米を、何時までも国民はだまされて食べ続けると思うのは、正直、甘い。「コメを食べるのは日本の文化だ」なぞといって、お上が無理やり国民に高いものを押しつけようとしても、経済合理性にそぐわないものは通用しないのである。

みんなでこの調子で、高いものは買わないという「草の根」抗議運動を続けることで、はじめて日本の農水産物の価格は国際水準に収斂し安くなっていくのではないか。日本の消費者、頑張れ!



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